どうやって建築家や設計事務所を決めようと思っていますか?
専門知識がない中で、どうしたらいい建築家と出会えるのでしょうか?…建築家選びは、家づくりの最初で最大のハードルです。
もし、作品だけを見て建築家を選べばよいと考えているなら、この手紙を読む必要はありません。
しかし、人の生活や住まいの設計条件などは様々です。
他人の住宅の設計をした建築家が、あなたや家族にとって、ぴったりの住宅を設計するかどうかは、やってみなければわかりません。
また、知り合いに建築家がいたり、知り合いから紹介されたとしても、好きなことが言えなかったり、万一断りたくても断りづらい…。
人柄がよくても、建築家として最高の技能があるとは限りません。
すぐに設計契約をすると
想像してみて下さい。建築家もいろんな人間がいます。
- ほとんど話し合っていない段階で、一方的に方針が決定されてしまう。
- ひとあたりはいいが、何を言っても安請け合いで、全体がまとまらない。
- 頭は良いけど、とっつきにくく、気軽に話せない雰囲気になってしまう。
- 立派な先生タイプの建築家だけど、ものづくりの現場を理解していない。
- 生活の現場を知らないので、子育てや料理の話に実体が伴わない。
- 見た目はいいけど、家としての基本的な性能を満たしていない。
- 聞いていたことと、出来あがったものが、まったく違う。
少し話しただけではわからないような小さな違和感でも、時間と共に膨らんでいき、最後にはお互いに疑心暗鬼になってしまうようなことになったら、せっかくの家づくりが台無しです。
着工が迫っていたり、お金を払っていたりするので、「住宅設計のプロなんだから、きっと完成すると気に入るに違いない」と、思い込もうとするでしょう。
しかし、その違和感が現実の住まいとして現れると、もう手遅れなのです。
家族の生活を、出来てしまった「奇抜な作品」に合わせることになるかもしれません。
わたしたちのところにも、家の設計依頼を決意して事務所に来られる方がいます。
そういう場合、「もうちょっと考えてください」と言ってしまいます。
雑誌を見たり、人から紹介されたりしただけで、簡単に決められるはずがありません。
十分にわたしたちの住宅設計の手法を理解し、納得していない人のために、いくらがんばって設計しても、それぞれの目的が達成されないで、お互いに不幸になるだけです。
でも、十分に検討し、お互いが納得した上で、家づくりを始める場合は、本当に楽しいものです。
話が通じ合い、徐々に練り上げてゆく住空間のイメージが共有できているのが実感できるからです。
時には、細かいことで意見が違う場合もありますが、とことん実のある話し合いをして、住まいの方針を決定していくことができます。
納得するまで意見が言い合えるのも、信頼関係があるからこそです。
正式契約の前に、住まいの設計を体験してみる
そのために、わたしたちは、正式な契約をしなくても住宅設計の初期の段階を体験できるようにし、あなたの家に対する考え方や取り組む姿勢をじっくりと確認できるようにしています。
お話をお聞きし、土地の可能性を知り、問題を整理し、お互いに家づくりの方向性を共有するところまでを体験していただくのです。
では、参加すると何が可能になるのでしょうか。
- 自分たちの望みを形にすると、どんな家になるのかを知ることができる。
- 自分たちの想像の範囲を超えた住宅の提案や発想を得ることができる。
- 計画予定の土地にどんな可能性があるのかを知ることが出来る。
- 自分たちの住まいの要望を固めるきっかけにできる。
- 細かいこと、複雑なことを理解できるまで説明を受けることができる。
- 住宅設計の進め方、考え方の展開の仕方がわかる。
- 「住まい」に関する考え方をじっくりと聞くことができる。
- 人間的に信頼でき、一生付き合っていける人物かどうかを見極められる。
- 本契約の前なので、冷静にゆとりを持って判断できる。
安心してご参加頂くために
はじめに住まいの要望などのお話をお聞きしてから、まとめた案ができるまでに、4週間以上の期間がかかります。
このくらいの期間をかけて、ようやくお互いの感性が共有できてきます。
通常、これを建築家としての労務費に当てはめると、実労務時間20日×1日当りの労務費3万円=60万円となるところを、
7万円(税込)で提供いたします。
このようなことに申し込むのを躊躇されるお気持ちは十分にわかりますので、安心してお申し込み頂けるようにしています。
1.お会いしただけでは、参加費用は頂きません
会ってもいないのにお金を払えないでしょうから、会ってみて、家づくりの話や疑問点を十分に聞いた上で、案作成を希望される場合にのみ、お支払い頂ければ結構です。(第1回打合せで相談したり、お話をしたりするのは無料です)
2.トライアルプランの費用は、設計料からお引きいたします
もちろん、プランを受け取ったからといって、わたしたちと家づくりをすることが確定するわけではありませんし、その後、あなたに義務や負担はありません。
十分に検討し、わたしたちと家づくりをしていこうと判断された時点で、あらためて正式な設計をお申し込み下さい。
当然、その場合はトライアルプランの費用は、設計料からお引きいたします。
家というのは、ほとんどが一生を過ごすものです。親子三代で引き継ぐかもしれません。
今まで買ったものは、手に触れ、場合によっては試してみることも出来ました。でも住宅は違います。
建てる前にできた姿を想像しながら決定しなければならないのです。その重要性は衣食住の他のものを当てはめて考えれば気付きます。
もし、一生分の着る服のスタイルや食事のメニューを決めなければならないとすると、十分に試着や試食をしたいと思うことでしょう。
正直、わたしたちも、あなたにとって、ぴったりの建築家かどうかわかりません。
まだ、お話をお聞きして提案をし、納得して頂いたわけではないからです。
やはり、少しでも住まいの設計を体験してみないと、その建築家があなたにどんな家を提案するのかは、わからないと思いませんか?
ご質問がありましたら、どうぞお気軽に御連絡下さい。